2021年07月
優し過ぎるのも考えものだと、僕は思っています。
これは、僕自身への戒めの意味でも、
自分にも言い聞かせているところです。
世の中には、人の善意に付け込んで、
どこまでも頼ろうとする人がいますからね。
相手の本性を見抜いたら、
人間関係をぶった切るのも、修行の一つ。
今回は、久しぶりに身につまされた話でした。
今回の相談者は、うつ病で離婚も経験した、パートで働く38歳の独身女性。さらに今後、月5万円の障害年金が打ち切られる可能性もあり、将来への不安が増しているとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
▼相談者
おひとりさまさん(仮名)
女性/臨時職員/38歳
三重県/賃貸住宅
▼家族構成
一人暮らし
▼相談内容
うつ病で離婚し、臨時職員として今の会社に就職しました。1年更新の非正規ですが、このまま雇ってもらえるようなことを言われています。また、これと別に障害年金を受給しており、2カ月で約10万円支給され、すべて貯金にまわしています。
退職金がない上、年金の打ち切りがあると思われるため、今後が心配です。
▼家計収支データ補足
(1)加入保険について
本人/がん保険(診断一時金100万円、手術・抗がん剤投与20万円)=毎月の保険料3000円
本人/医療保険(終身保障60歳払込終了、入院5000円、手術一時金、女性疾病特約)=毎月の保険料4000円
(2)障害年金について
「年金の打ち切りがあると思われる」理由は、うつ病が改善しつつあると主治医が言っているため。
(3)現在の勤務先について
定年は60歳。再雇用で65歳まで勤務可能。ただし臨時職員なので何歳まで働くことができるかは不明とのこと。厚生年金には加入。
(4)貯蓄について
この年末、親族の葬儀に150万円、親族の治療費に100万円、貯蓄から出したとのこと。
(5)趣味娯楽費の2万円について
日帰り旅行、友人と出歩く、ともに生活の楽しみになっている。
(6)相続について
実家は借金があるため、相続するものがあったとしても放棄するとのこと。
(7)医療費について
精神科5000円、内科3000円、その他病院1万円
(8)その他
将来等について信頼して相談できる友人、知人はいる。離婚して地元に戻ったので、学生時代の友人たちとは定期的に会ったり、連絡をしている。
▼FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1:65歳まで、可能ならそれ以降も働く
アドバイス2:「生活を楽しむ」ための支出は削らない
アドバイス3:親族への資金援助は「断る」覚悟が必要
うーん、FPも、親族への資金援助は断る覚悟が必要、とあるように、
こんな親族がいたら、いくら自分が健全な家計管理をしていても、
養分を吸い取られて、浮かび上がれませんよ。
以下は、相談者からのコメント。
◆相談者「おひとりさま」さんから寄せられた感想
先生からのアドバイスを頂き、概ね現在の家計を続けて、働き続ければ問題も緩和できるとわかり、ほっとしています。
ご指摘いただいたまとまった出費は、親族に借金があるためお金が出せないと、代わりに立て替えたのですが、今後は自身の生活を考えて、断るようにします。ありがとうございます。
うーん、代わりに立て替えた、とありますが、
おそらくそのお金は、返ってこないでしょうね。
僕だったら、そのお金は、バカ高い勉強代だと思って、
今後はその親族にお金を貸さないだけでなく、
それでも頼ってくるようなら、ブチ切れて、怒鳴り飛ばしますね。
ただ、それができない性格なのでしょうから、
これはもうひたすら、無視をするしかありません。
甘い顔をすると、切りがなく頼ってきますからね。
昨日は、ちょっとした相談があり、親友のAさん宅へ。
還暦を過ぎても、まだ現役社会人のAさんは、やることが多く、
まだ、自分のことだけに集中する環境にはないようでしたが、
新築の2階3部屋は、その用途に合わせて、
だいぶ空間整理が進んでいました。
その話は、またあとでするとして、
そのさらに前日の金曜日、
古代蓮の里に行ってきました。
この時期は駐車場料金が発生することもあって、
僕は、さきたま古墳群の駐車場に車を停めて、
まずは古墳内の道を歩き、
そこを抜けてからは、
およそ2キロほどの道のりを歩きました。
用水路沿いの誰もいない夏の道は、
歩いていて気持ちいいからでもあります。
ウシガエルだと思いますが、鳴き声が聞こえました。
古代蓮の里を散策。
咲いている花びらもあれば、
落ちている花びらもあり、
まるで、人生のよう。
小一時間ほど散策し、また用水路沿いの道を、
さきたま古墳群へと戻って、帰路につきました。
で、先ほどの、話に戻ると、
Aさんの2階の空間は、聖域でした。
一階は、まだ片付けの途中でしたが、
忙しい時間の合間にできる範囲で片付けと整理整頓を、
している様子がわかりました。
仏教では、泥中の蓮のたとえがあります。
蓮は汚れた泥の中で綺麗な花を咲かせます。
「泥中の蓮」の意味は「汚れた環境でも染まらず清く生きること」
僕は、Aさん宅の2階の空間にいるときに、
その泥中の蓮のたとえを、感じたのです。
Aさんの置かれていた環境も、
決して容易いものではなかったはず。
しかしその中で、Aさんは、
見事に蓮の花を咲かせて生きてきました。
それは、見る人が見れば、わかること。
僕も、古代蓮とAさん宅の2階の聖域を見るにつけ、
そのようにありたいものだと、思いました。
上福岡に住む僕の後輩のことは、
このブログの過去記事でも何度か書いていますが、
なんか、メンタルやばそうなので、
本人の了解を取って、少し記事にします。
上福岡と言っても、もう上福岡市ってないんですよ。
爆問の太田が住んでいたころは、
もちろんあったのですが、
かなり前に合併して別の名前に。
まあ、そんなことはさておき、
妻子がいながら仕事がきつい人って、
やっぱりつらいよね、という話。
腰痛の持病は、まあ、事務職の宿命かもしれませんが、
ずっと座りっぱなしって、かなり激務。
で、子供のこと、生活のこと、妻との関係などなど、
腰も痛いし夜寝られないしメンタルも病んでという
不安を聞かされて、僕なりのアドバイスはしました。
ただ、その後輩と僕との決定的な違いは、
僕は二十代で、自分の生活力のなさを実感していましたから、
とてもではありませんが、結婚、などは、考えられませんでした。
で、その自己認識が間違っていなかったと思えるのは、
今の自分の幸福は、
独り者だからこそ、
味わえるのだと思えるから。
何しろ、生活力のない人間は、
他人の人生まで背負い込むことはできませえん。
ただ、その後輩に、今そんなことを言っても、
本人がつらくなるばかりなので、
とにかく先のことを心配するよりも、
今日一日に集中して生きることを、
アドバイスしました。
今日一日の苦労は、
今日だけで十分です。
でないと、いろんなところが、
痛くなりますよ。
なすところもなく日は暮れる、と、
詩人、中原中也は、言いました。
若くして死んだ詩人ですが、
人だけでなく、ペットなども、
早逝することがあります。
一昨日の夕刻、僕の住む町で、
豪雨と雷鳴があり、
そののち、
瞬間停電がありました。
電子レンジとエアコンが止まり、
部屋も真っ暗になりました。
少しして復旧しましたが、
もしこれが真夏の日中で、
自分が不在で、
ペットなどを飼っている人がいたら、
ワンコやニャンコはどうなってしまうだろうと、
思いました。
ニャンズのほうが、
なんとなく暑さには強そうですが、
ワンコは、下手したら、
暑さで死んでしまうのでは、と。
そんな中、以下のような気になる記事を見つけました。
日本中のエアコンが静止する日。
迫る「2021年8月大停電」の恐怖
資源エネルギー庁によると、今年の8月は全国7エリア(東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国)で最大需要発生時の予備率が3.8%と見込まれており、2017年以降最も厳しい見通しとなっています。必要最低限な予備率が3%と言われていますので、かなり逼迫した状況です。資源エネルギー庁が2021年5月25日に出している「2021年度夏季及び冬季の電力需給の見通しと対策について」という資料の中では、今年の8月は、全国7エリア(北海道、九州を除く、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国の7エリア)で最大需要発生時の予備率が3.8%と見込まれており、2017年以降最も厳しい見通しとなっています。
予備率(供給予備率)とは、電力需要のピークに対してどの程度の余裕があるかを示す指標です。
電力の安定供給上、必要最低限な予備率が3%と言われていますので、かなり逼迫した状況です。
うーん、 長い記事なので、
概要だけ掲載しました。
つまり、停電が発生するリスクがある、と。
僕などのようなリタイア者であれば、
車に乗って、
涼しいところに逃げ込むか、
山のほうに行って涼むこともできます。
夜であれば、車に乗って、涼しい場所へ。
ところが、働いている人などで、
自宅にペットがいる場合、
一度電源が切れたエアコンを、
仕事の途中に、つけに行くか、
あるいは、
身内に頼んで自宅に行ってもらい、
同様の行為をするか、
などが考えられますが、
ペットのことが心配で、
仕事どころではなくなるでしょう。
そんなことで命を落とす羽目になったら、
かわいそうです。
今は、遠隔でのエアコン操作も、
可能かもしれませんが、
それでも、実際に見るまでは、
不安でしょう。
何とか、電力会社には踏ん張ってもらって、
大停電だけは、
ないようにしてもらいたいものですね。
僕は年は行っていますが、
人生経験は、
そうあるほうではありません。
結婚もせず、子育てもせず、
さすらってきたわけで。
だから、他人様から、
いろいろなことを学び、
複数の視点を持つように努めています。
そうした中、ネット記事で、
そのような悩みもあるのだな、
というのを知りました。
独立した子供たちには、それぞれの家庭と生活があり、年老いた親が頼りにしようとしたところで、ろくな結果にはならない。現役世代である子供のほうが毎月の収入は多いから、漠然と“頼りになる”と考えてしまいがちだが、現実は逆であることが少なくない。
うーん、孫にお金を使った後に発覚した妻の癌。
そして、孫の誕生は嬉しいものの、
生活プランが狂ってしまうケース。
どちらも、確かに悩みのタネです。
こうしたことが、
まったく起こらないのが、
おひとり様の老後生活。
それは嬉しくもあり、
寂しいことでも、
あるのかもしれません。
何とも言えない、気持ちです。
自分が齢62歳になって、ふと、
加藤和彦が自殺したのがその年だと、
思いました。
ネットで検索してみて、
以下のような文字を見つけました。
「これまでに自分は数多くの音楽作品を残してきた。だが、今の世の中には本当に音楽が必要なのだろうか。『死にたい』というより『生きていたくない』。消えたい」との趣旨が記されていたという。
なるほど、と、簡単にはうなずけません。
倉田百三は、哲学者の西田幾多郎への手紙の中で、
以下のように吐露しています。
「今日も私は宅の裏座敷で発作的な寂寥と恐怖とに身震いして青ざめていく魂の姿をまざまざと見過ごすほかはありませんでした」
西田の著作には感銘を覚えたものの、
その後実際に会ってみて失望した倉田の、
苦しみは続いたようです。
空虚さ、に対峙していた倉田は、
哲学者に救いを、あるいは、
慰めを求めたのかもしれませんが、
それは、ならなかったようです。
そうした空虚さ、を、
もしかしたら加藤和彦も感じていたのではないか、
とも、思えるのです。
僕も、空虚さは、感じることがあり、
このことはまた、
書いてみたいと、思います。
僕には子供はいませんが、
いたら、何はともかく、
お金の教育だけはしっかりとしたいと、
思っています。
それほど、
マネーリテラシーのあるなしが、
人生の質を大きく左右すると、
思っているから。
今日は、自分の娘にアドバイスするつもりで、
以下の記事を読みました。
▼相談者
さっちゃんさん(仮名)
女性/会社員/23歳
千葉/借家
▼家族構成
一人暮らし
▼相談内容
現在、カードローンが49万円とバイクローン残高が38万円あります。毎月の返済は、最低1万円以上で、現在約4万円返済しています。
バイクは売却済みで、貯金がゼロです。なんとかして、借金を返済したいのですが、節約方法が分かりません。バイクのローンは3年になっています。携帯は、本体の契約とSIMのみの契約があるのですが、仕事柄これ以上減らせません。
また、持病のため整体には月1で通わないといけないことになっています。どのようにやりくりしていったらいいでしょうか。よろしくお願い致します。
▼家計収支データ補足
(1)ご家族について
両親は地方在住で会社員。お金を貯めるために、実家に戻る選択肢はなし。実家に戻る場合、最低賃金が安く今より手取りが下がる。
(2)借金について
【リボ払いについて】
・現時点での借入残高は、49万円。新卒で入社した会社の給料日が遅く、4~5月の生活費として借入
・現在はリボ払いではなく、カードローン
・毎月の支払額は最低1万円。約4万円を返済
・リボ払い分の借金を両親にお願いし、一括返済することは不可能
【バイクローンについて】
・変動金利2.1%、返済期間3年
・借入額:55万円
・頭金:なし
・ローン残高:38万円
バイクを購入した際にはディーラーのローンだったが、金利が高かったため借り換えをした。
(3)お仕事について
・正社員(営業職)で勤続年数は3年
・業務形態が合っているため、今のところ転職は考えていない
(4)食費について
自炊をする時間の余裕はあるが、興味はなく、自炊道具が全くないため自炊はしたくない
(5)趣味娯楽費について
趣味娯楽費2万円の内訳:娯楽費は最近減らしているが、主な利用方法はソーシャルゲームの課金と同人誌の購入費用。友人との旅行や、飲み会代など。
(6)持病について
整体に通わないと、背骨の筋肉が硬くなって呼吸がしにくくなり、仕事に支障が出る。整体に通うことで完治はしないが、楽にはなる。
うーん、これに対するFPの意見は以下の通り。
アドバイス1:生活改善による節約は無理なので収入を増やす
アドバイス2:健康が心配なので早めに共済に加入
アドバイス3:ボーナスはローン返済ではなく貯蓄に回す
うーん、 確かに、収入を増やして、
一刻も早く、借金の完済をするしかなりでしょうね。
そして、この経験をもとに、借金体質から脱すること。
そのためには、貯蓄習慣が大事。
貯蓄は、身を守る盾、です。
まあ、結局はこういう結論になるのですが、
稼ぐに追いつく貧乏なし、とはよく言ったもので、
収入が支出を上回っていれば、
そもそも何の問題もありません。
僕が、アドバイスできるのは、
収入と支出を左右に置き、
足し算と引き算を使ってよく考えな、と。
難しい方程式は、要らないんだよ、と。
このことだけを、
シンプルに考えなよ、と。
シンプルなものは、
強いからね、と。
逆に言うと、
複雑なものは弱いんだよ、と。
頭を混乱させるだけだよ、と。
そして、
カードローンとリボ払いだけはやめておけ、と。
そっちに流れていくと、
苦しくなるよ、と。
そして、
質実にして剛健な
シンプルな生き筋の重要性を、
淡々と言って聞かせると、思います。
いつも言っていることですが、
シンプルイズベスト、です。