介護離職からのおひとり様快適生活

定年まで数年を残して介護離職したのち、父を自宅で看取り、その二年後に母も天国へ。風の時代の上昇気流に乗りながら、日々の暮らしでの気づきと心象風景を綴っています。

2017年12月

年が暮れていくように、僕の人生も終わっていくのでしょう

時の経つのは早いもので、今年ももう終わりです。

年々、時が経つのが早く感じます。

光陰矢の如し、とも言いますね。

「光陰矢の如し、少年老い易く、学成り難し」

何だよ、老いるのは少年だけじゃねえぞ、差別じゃねえか、と、現代では言われるかもしれませんが、昔の言葉は、どうも、男、が主役のようです。

まあそれはそうと、ついこの間年が明けたと思ったら、もう年末です。

仕事をしているときも、一年は早いと思っていましたが、早期リタイアしたあとも早いものです。

また、僕の場合は、介護による成行の早期リタイアなので、覚悟も何もあったものではなく、慌ただしい中でのリタイアで、だからまあ、世間一般で言うところの、優雅な早期リタイアでは全然ありません。

まあ、40代あたりでリタイアならば、「かっけー」ということになるのでしょうが、定年まで数年を残しての、成行介護リタイアでは、カッコ良さとは縁もゆかりもありません。

しかし、成行とは言えど、早期リタイアしてみて、自分には、リタイア生活が合っていると、つくづく思います。

全くもって何もしないことが、まったくもって苦ではありません。

これは、なまけものの特徴のようです。

働き者は、暇だと、ダメになるそうです。

怠け者は、働かせるとだめになります。僕の場合は、怠け者なので、働かされるとだめになるのです。まあ、本当に、よくも長年働いたものだと思いますがね。

で、僕は、今、何もしないことが幸せなのです。

何もしないといっても、こうして、ブログを書いたり、他にもあれやこれやと、やりたいことはやっていますし、家事などもこなしていますし、母を介助することもしてはいますが、いたって、それらは苦痛ではありません。仕事と比べればの話ですがね。

また、職場での人間関係の軋轢もなく、たとえば、今であれば、しがらみのある付き合いというものはありません。

だから、嫌な相手だと判断すれば、単に距離を取るだけで事が足ります。

現代は本当に便利で、単身者が生きるには、最高の時代ではないでしょうか。

ということで、今日も一人、僕は、つらつらと途方もないことを考えながら、夜には、紅白を見るなどという俗人ぼいことはせず、格闘技のダビングをして、あとで、レーナのファイトぶりを見るとしましょう。

ナニワの闘拳が亀田なら、レーナはナニワの引きこもりからの立ち直りファイターといった感じでしょうかね。レーナは今が一番輝いていますから、見ておくことをおすすめします。

まあそれはそうと、何も輝いているのはレーナのような二十代の娘ばかりではありません。

50代のおいどんだって、輝いていますばい。せごどんもはじまりますし。

まあ、二十代も、五十代も、九十代も、永遠の時間から見たらおんなじですぜ、旦那。

その永遠のときの流れの中で、知らぬ間に今年も暮れていきますが、僕の人生も人知れず終わっていくのだと思います。

まあそれが、おひとり様の人生の終わり方なのでしょう。

いつ終わるのかはわかりませんが、終わりを意識して生きることが肝要です。


越後湯沢、閉ざされた冬の思い出

もう30年以上前の話です。

僕は、それまで働いていた会社を辞め、越後湯沢に、行きました。

今は、湯沢パークと呼ばれているスキー場が、当時は、湯沢新日本、と呼ばれていました。

20代、スキーにはまっていた僕は、それが高じて、とうとう会社を辞め、新潟へ。

本当は、北海道のパウダースノウが良かったのですがね。

上越の雪は、重いのですよ。

まあ、それはともかく、僕は、一冬を新潟の湯沢町で過ごしました。


そして、スキー場で、3月に25歳になりました。


新潟といえばもう一つ。

僕の好きな作家の一人が坂口安吾なのですよ。

彼は、新潟市の出で、湯沢にいるとき、休日に、新潟まで行き、安吾の碑を見てきました。

まあ、もう遠い思い出です。

そのひと冬は、若者らしい恋もありましたし、和食の板前さんに、ずいぶん酒を飲ませてもらいました。

新潟といえば、越乃寒梅が有名ですが、僕は、八海山が好きでした。

今でも、懐かしくなって、新潟方面には、2年に一度は行きますね。

来年は、弥彦温泉に行く予定です。

越後湯沢以外にも、いろいろなところに住んでいますが、冬になると、越後湯沢での日々を思いだします。

その年はドカ雪で、寮の前の雪かきが日常でした。

若い頃に、いろいろな町に住んでいてよかったです。思い出がたくさんありますからね。

所帯を持てるような給料ではない

僕が長らく働いていたビル管理業界というのは、給料が安いことで知られています。

そしてまた、その後働いたホテル業界も、同様です。

給料が安いと、所帯を持つことは難しくなります。

これは、結婚願望がある人にはつらい話です。

僕の場合、幸いにして、一人でいることを好んでいたので、給料面での不満はありませんでした。

ビル管理業界で、所帯が持てるのは、新卒で入社し、本社採用で、順調に所得が伸びる場合ですね。

ただ、多くの作業員は、現場採用なので、どんなに有能でも、上限があり、所帯は持てないケースが多いように思います。

結婚した人もいましたが、大半が共働きでした。


安い給料でも所帯がもてるケースは、地方に住み、たとえば、農家の次男坊とかで、分家のさいに、家などを建ててもらい、野菜なども実家からタダでもらえたりしたら、安月給でも、十分妻子を養えます。

その点、都内での勤めで、住居費が高い場合は、所帯を持つことは難しいと思います。

そうした人が、僕の職場にはごろごろいたため、少子化もやむを得ません。

まあ、お金のことなどあまり考えずに、若いときに勢いで結婚すれば、何とかやっていくしかないので、低所得者が所帯を持つケースは、そういう場合に限られるように思います。

あとは、先ほど言ったように、実家からの援助とかね。

ただ、僕は、結婚願望がなかったために、それで苦しむことはなかったのは、ラッキーでした。

むしろ安月給が幸いして、質素な生活が苦ではないため、今後、このスキルというか、性向は、老後生活に大いに役立つのではないかと思っています。

全くもって、僕は強運の持ち主なのです。

変動金利の住宅ローンがハイリスク商品になるとき

日本で変動金利の住宅ローンをシミュレーションする場合は、利息制限法により最大でも金利上限が15%までに制限されるという記事を、経済雑誌で読んだことがあります。

そのため、どれほど、住宅ローン金利が上がったとしても、マックスは、15%です。

でもですね、仮に住宅ローンがそこまで上がったら、大変なことになります。


僕自身も、住宅ローンは変動金利で借りています。今は低金利で助かっていますが、変動金利の怖いところは、上昇リスクです。

さて、万が一の話ですよ。

日本国債が、信用がないと判断された場合、リスクプレミアムが生じます。

そして、
変動金利タイプの住宅ローンは、リスクプレミアムの上昇局面では、跳ね上がりますよ。もちろん法規制があり、上限は、15%ですが。


今現在、1%未満の安い変動金利で払っている人が、倍の金利になっただけでも大ごとです。

変動金利で住宅ローンを借りるということは、ハイリスク商品になることも、視野に入れておかなければなりません。

僕の借り入れは、年齢のこともあり、15年です。ぎりぎり、セーフかな、とは思っていますが、たとえば、5年後に、日本国債の信用が落ちれば、金利は跳ね上がります。

他人の心配をしている場合ではないのですが、30年、35年などの長期の住宅ローンを、変動金利で借りている場合は、やばい局面が出てくることも、想定しておかねばなりません。

リスクプレミアムの上昇局面では、節約程度では対応できませんからね。

これは脅かすわけではなく、僕自身にも言い聞かせていることでもあります。

今日は、今年最後のデイケアの日

今日は、母の今年最後のデイケアの日でした。

毎週月曜日の週一なので、貴重な家事の日です。

さて、次の月曜日は元旦でお休み、その次の月曜日も祝日でお休み、振替で、十日になるそうで、つまりは、半月もの間、デイケアはありません。

僕のところは、介護というよりも、介助程度なので、そう大変ではありませんが、介護度が高い家では、あまり長いお休みをされてしまうと大変ですね。


今日は、貴重なデイケアの日を利用して、汚れたレンジ台を蒸気洗浄できれいにしました。

それを中心に台所周りの清掃。一階の母の居住空間の清掃。

そしてお昼の準備をしていると、あっという間に半日が過ぎ、タイムアップ。

今日の昼は、卵サンドを作りました。

僕は朝食抜きだったので、それに鶏の唐揚げとサラダ。母は、卵サンドと鶏のから揚げです。あまりサラダは食べないのですね。


そして今日は、生協が食材を届けてくれる日なので、母は眠らずに待っていました。そして生協が来て、食材を受け取ったら、そくベッドで仮眠です。


文句も言わず、僕の作るものは何でも食べてくれるので、ありがたいのですが、あれが食べたいという要求はあるので、なるべく答えるようにはしつつ、脂分の摂り過ぎには注意するようにしています。

まあしかし、デイケアがある日はありがたいですね。


おひとり様の介護と老後生活について


昨日は、友人Oと、隣町のいつもの小高い丘の上のベンチに座り、話しました。

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丘の上のベンチからの眺め

友人Oもまた、高齢の母親を一人で介護しています。姉がときどき見舞いに来るそうですが、実質的に介護しているのは彼一人です。

彼は、さまざまなカードや電子マネーを使い分け、賢くポイントを貯めながら、節約にも励んでします。

また、アンケートサイトなども利用して、小遣い稼ぎもしています。

外に働きに出ることができない彼にしてみれば、それも一つの貴重な収入にはなるでしょう。小遣い程度であっても、バカにはできません。

節約は、まず、小さな工夫から始まりますからね。

彼は、僕とは違って手堅く生きている男なので、やり繰りする能力は高いのです。

また、自分でできることは可能なかぎり自分で調べて自分で行動を起こすので、たいがいのことは自分でできる能力を持っています。

たとえば、自宅のトイレの手すりなども自分でつけています。

最近では、玄関ドアの細工も自分でしたそうです。

おひとり様の老後は、創意工夫が必要で、僕がブログを書いているのも、半分はボケ防止も兼ねています。

まあ、ブログなどは向き不向きもありますが、何でもいいので、創意工夫をして、楽しく生きたほうが得ですね。

僕自身、自分に与えられた能力と環境の中で、いかに前向きに楽しく生きていけるかを、これからも、考え続けていきたいと思っています。

壊れたストーブから教訓を得る

この冬は、まだエアコンは使わずに済んでいます。

エアコンは、空気が乾燥しますからね。よほどでないと使いません。

それで、重宝しているのが、電気ストーブ。


下のタイプになります。


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で、通常、「弱」で使っているのですよ。

で、「弱」だと、常に、向かって左側の電熱棒がついて、右側はお休みです。

左側ばかり使っていたからでしょうね。

とうとう、その左側が付かなくなりました。

つまり、「弱」の機能が果たせなくなったのです。

仕方なく、「強」に。

すると、右側が点灯。

しかし、左側は消えたまま。

つまり、機能的には、「強」が、「弱」に。

そして、「弱」が、無反応に。


これを見て思いました。

人間も、会社組織も、偏った使い方をしていると、やばいんじゃね、と。

壊れたストーブからも、教訓を学べます。

まあ、壊れたといっても、半落ちなので、まだまだ使いますよ。

目覚まし時計で起きなくていい幸せ

目覚まし時計で起きなくていい幸せというのは、おそらく多くのサラリーマンのささやかな夢なのではと思っています。

サラリーマンのつらいことは、列挙していくと、いくつも出てきますが、僕の場合は、「朝、起きるとき」がいちばんつらかったように思います。


今の僕には、「眠り」が、幸福なことの上位に来ます。

とにかく、疲れたら眠る。

そうすると、また、元気になります。


人間は、基本的に、食べられて、眠ることさえできれば、これは動物も同じですが、まずは幸せなのです。

ところが、現代は、多くのサラリーマンが、満足な睡眠がとれていません。

それでいて、つまらない消費を繰り返しています。

僕が世捨て人にあこがれていたのは、サラリーマン生活に疲れ果てていたからでした。

そして今、介護離職による早期リタイアで、サラリーマン生活を強制終了してみると、サラリーマンなんて、やめたってどうってことないってことが、実感としてわかります。

収入が少なくなったら、少なくなった中で生活すれば、いいだけです。


質素な生活でも、時間がたっぷりある生活のほうが、僕には向いているようです。

だいこくさまに、あいにいく

昨日は母を連れ、一般道を北へと走りました。

埼玉県北部の冬は、北風が吹いて、荒涼とした感じがして好きなのです。

橋を渡ると群馬県藤岡市。

そこから、吉井町、甘楽町を通って富岡市へ。

世界遺産の製紙工場には行かずに、ヌキサキ神社、ナカノダケ神社へ。


途中、愛車マーチを停めて、岩山を見る。


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平日のため、誰もおらず、静か。


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ナカノダケ神社のだいこくさま

その後、下仁田経由で帰宅。

下仁田と言えば、下仁田ネギと、こんにゃくですが、今回は買わずに帰りました。

貧困と格差の後追い

少しずつ、本を読むのが億劫になってきています。

それと言うもの、やはり目の衰えがあるからです。

長い小説は、読むのがしんどくなりました。ルポルタージュのようなものであれば、長くても読めますが、時間がかかります。

今、図書館から借りて読んでいる本が、「大搾取」。アメリカの経済記者の本です。

2年前に読んだ、「今日からワーキングプアになった」にも通じる内容です。

で、やっぱり目をそらしてはいけないと思うのですよ。

貧困の連鎖とか、格差の現実とかね。

ピケティの「21世紀の資本」は、ああこれは自分には難し過ぎて最後まで読めないな、と思ったので、最初から手を出しませんでした。

で、読んだ人にサマリーを聞いたりして。

「大搾取」は、まあ、言ってみれば、ピケティ理論の裏付けになるような、アメリカの労働現場の悲惨な実例です。

「今日からワーキングプアになった」は、「大搾取」に比べれば小ぶりですが、これもいろいろな切り口で、ワープアに迫っています。

日本は、アメリカの後追いだと、よく言われますよね。

アメリカではやったことが、数年後に日本でもはやるとか。

まあ、これは、しばらく前と言うか、僕が若い頃に言われていたことで、今はそうでもないというか、もっと同時多発的に、物事は推移しているように思うのですが。

ただ、今後のグローバル化を考えると、格差は広がると思うんです。そして貧困は、何も手を打たなければ、連鎖は免れないように思います。

だからこそ、弱小個人であっても、考えなきゃいけないんです。

どうやって生き延び、どうやって幸せに生きるかをね。

僕も毎日、それを、考えています。


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