以下は、その収支の内訳です。
この安い給料で、これだけの貯金は立派です。月の食費が7000円というのは、涙ぐましい努力です。
アドバイスする人も、困るくらいの節約ぶりです。しかしそれではFPの面目が立たないのでしょう。無理やり、アドバイスをしています。
・アドバイス1 家計管理は立派。見直すとすれば、死亡保障の減額
・アドバイス2 家計支出を下げるより、より長く現状維持ができることを目指す
・アドバイス3 今後、持ち家か賃貸住宅か考慮する時期がありそう
うーん、確かにアドバイスのしようがないくらいがんばっていると思います。
この人は40歳の独身女性のようですが、50代の女性にになると健康問題も加わって、さらに深刻です。
体力の低下だけでなく、さまざまな部分で衰えを感じ始めるのが50代からだと思います。
僕自身が、そうでした。50代中頃から体力と注意力が落ち、仕事に支障をきたすようになりました。
介護離職で早期リタイアしましたが、あのまま勤めていたら、定年前に事故を起こしていたかもしれません。ボイラーとか古い配管とか、老朽化したホテルは実は危険がいっぱいなのです。
この相談している40歳の女性は、山口県の人で、事務職らしいです。以下は彼女の弁。
「事務員で60歳まで勤められるかどうかは不明。正社員事務職の給与としては、この地域では平均的。以前、土日にバイトしていたが、体力的にきついので辞めてしまった。しかし、老後資金のことを考えたら、今のうちにバイトもすべきかと考えている。」
確かに老後資金を考えたら、今のうちのお金を貯めておきたい気持ちもわかります。しかし、「体力的にきついので辞めてしまった」とのこと。
そこなんですよ。僕も、体力が限界でしたからよくわかります。体力が限界になると、気力も同様に限界になります。最悪の事態を考えることもありました。僕の場合は、仕事のミスによる事故です。たとえば、ボイラーの爆発とか。
12万円の月給で家賃も払っての生活では、余裕はありません。その中でも、貯金をしているこの人は偉いと思います。
こんなにがんばっている女性が老後幸せになれないようなら、この国に未来はありません。