早期リタイア生活でなければ、墓参りだけで4日間も費やすことはないでしょう。正確に言えば、連続4日間墓参りをしたわけではありません。

事の起こりは19日で、昨年5月に亡くなった父の墓参りに行ったことに始まります。その際、僕が16歳のときに亡くなった生みの母親の実家の前をたまたま車で通り過ぎたときに、いとことその母親を目にしました。

そこは、ある商売をしていて、朝、店の準備をしていたのです。車を止めるだけの道幅もないため、そのまま通り過ぎたのですが、僕の胸中に、ふと、後日、生みの母の実家を訪ねてみようという思いが芽生えました。

その日は、そのまま父の墓参りを済ませ、唯一残っている父の兄弟である叔父の家に行き、父の実家の墓参りや、すでに亡くなっている兄弟姉妹の墓参りをしました。

翌20日は、一日中、昔のことを考えていました。そして昨日、21日に、僕は、生みの母の実家を訪ねました。三十数年ぶりのことで、前回訪ねたのは、祖父の葬式のときだったかと思います。それは僕が二十代のことで、本当にもうずいぶん昔のことになります。

そのため、訪ねて行くのはあまりにも久しぶりすぎて、勇気が要りました。そこで、ここでは書けない、いとこたちや叔父、叔母たちの、様々な人生模様を知ることになりました。この生みの母の実家の叔母は、母の弟の嫁さんで、母とは血のつながりはありません。

母は、5人兄弟姉妹で、4姉妹と、末っ子の長男という構成です。この末っ子の長男が本家で、その嫁さんに当たるこの叔母も、すでに80歳ですが、長男の店を手伝っているだけあって、頭はしっかりしています。

その叔母との話の中で、母の実の妹で、唯一健在の叔母が、僕のことを気にかけているということだったので、そこにも寄ってみることにしました。

そして、その流れの中で、今日、母の実の妹の叔母とその娘(僕から見るといとこ)、実家の叔母、と僕との4人で、僕の母の、実家をはじめとした、すでに他界した人たちの墓参りをしました。全部で5か所でした。

僕の母が亡くなったのは、母が51歳、僕が16歳。母は、当時としては晩婚でした。今、唯一生き残っている母の実の妹が、86歳です。母が生きていれば、92歳です。

この4日間は、一気に過去に引き戻され、叔母たちとの話の中で、子供の頃の記憶がよみがえり、タイムスリップしたような気持でした。

昨日も今日も平日で、仕事をしていたら、こうしたことはできない相談です。今日は僕が車を出し、5か所を周り、昔のことを思いだし、皆で話し合ったことは、死んだ者たちの霊が導いたのではないか、と思ったのは僕だけではないようでした。

普段は、亡くなった人たちのことをあまり考えることはなくても、お彼岸やお盆になると、あの世の人たちのことに思いが向けられます。今日は天気も良く、すでに亡くなった人たちみんなが喜んでいるように感じました。