天下りしている人の年齢と、僕の年齢もだいたい同じです。高級官僚になるような人は、だいたい東大とかを出ているんでしょうか。まあ、その辺の事情は詳しくありません。

再就職先についてですが、大学を出たときはどんなに優秀な人でも、長らく官僚などをしていると、民間の市場原理の中に放り込まれるのは怖いのでしょうね。

官僚という狭い世界の中での競争も大変でしょうから、幾分かは同情します。

月2日の勤務で年収1000万は確かに、世間の相場から言えば、高いでしょうね。現に、僕などは、月8日のパート労働で、見込み年収額は40万円ですからね。

ただ、昔の天下りは、もっとえげつなかったですよ。もう20年以上も前の話で、僕が、ペアーレ新宿という施設で働いていたときのことです。

日当りのいい最上階には、天下り役員の部屋が4つあり、彼らは毎日出勤するでもなく、来たとしても、11時ごろで、高級弁当を食べ、新聞を何誌か読んで帰るという、感じでした。それで、年収は、数千万円。僕はその施設の地下で、1か月働いて、だいたい20万円ほどの収入。

最上階には、ミニスカートの制服を着た女性が二人常駐していて、彼女たちの仕事は、役員が出勤してきたら、その個室にお茶を運ぶだけ。あとは、ろくに読まれない数紙の新聞の整理くらいでほかにやることなし。

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あとは、よくわからない書類を、笑顔で役員に持っていくだけ。

それでも、地下で働く僕たちよりも、彼女たちの月給のほうが多く、ボーナスではさらに多かったと記憶しています。

その後、天下りや、特殊法人への批判なども激しくなり、今は、だいぶ、天下りの待遇も小さくはなっているようです。昔は天下りを繰り返して、数億円をもらうと言われていました。

月2日の勤務で年収1000万は庶民から見れば、首をかしげたくなります。しかし、昔はもっとひどかったということを、思いだしました。すっかり忘れていたことでした。